2015年10月1日

My Dictionary

私の辞典~神田打楽器(業界)辞典

これはタダの打楽器辞典ではありません(笑)。楽器中心ではなく、打楽器に 興味のある人には知っていて損はない基本的な用語(仕事上で当たり前に使っている用語)から、特殊奏法、マニアックな道具、裏わざ(?)までも載せたアラ カルトな辞典になっています。また、今までに100曲を超える新曲初演にも携わってきた神田自身の苦い(?)体験談も含まれていますので、読み物としても お楽しみいただけるかと思います。
まだ未完成ですが、いつ完成するかわかりませんので、取りあえずアップしてしまいまし た。今後も気が向いた時に増やしていこうと思っていますので。意味不明な言葉や人名も多々ありますが、今は取りあえずご了承ください。(そのうち注釈も足 していこうと思います。どうなることやら・・・)質問等がある場合、掲示板に書き込んでいただければ出来るだけお答えします。

おかず フィルイン。ドラムなどで基本パターンを叩いている時に飽きない為に入れる別の要素?!。「もうちょっと『おかず』を増やしてくれない?」
カウベル ラテン音楽やコント(?)で使う『コッ』という余韻の少ないものと、シュトックハウゼンや近藤譲等の作曲家が好んで使った『コーン』と余韻の長いものと、大きく分けると2種類。後者をスイスカウベルと呼んでいます。
カエルノモクギョ 蛙の木魚。アジア各国、または、日本でもアジアンショップ等で手に入る。奏法:背中のギロのような凸凹した部分を、お尻から頭に向かって専用のバチで擦る。
基礎打ち 一つ打ち、二つ打ち、五つ打ち、七つ打ち、九つ打ち・・・ロール。マスターしておくと何かとお得。くわしくはココ(まだリンクしていません)
音大等の打楽器科受験には必修。
キュウリ 胡瓜。包丁で切って・・・音を立てて食べる【川島素晴作品】。楽譜通りにaccel.するのはなかなか難しい。のちに、「神田はステージでバナナを切って食べた」という噂に変わってしまったのはなぜだろう?
業界用語 学生(音大)になりたての頃、まず最初に覚える言葉。典型的なものはお金の数え方。飲み会で割り勘の場合、「デーセンゲーヒャクで」(ニ千五百円)などと言ってみたりする。
ゲーペー GP(General Probe)ドイツ語。本番前の総練習の意。打ち上げで全員揃っていないのに、乾杯が待切れずに先に飲む時、「とりあえずゲーペーということで」と使う場合もある。
菜箸 「太鼓の音、うるさいんだよね。もっと小さくならない?」そんな時に使用。ドラムのスティックなどでコントロールするよりも、菜箸でおもいっきり叩く方がスピード感が出たりして効果的だったり..。アルミ缶などを叩くのにも最適。
さらう おさらいをする。練習をする。電話で、「今何をしていた?」という質問に「さらっていたところ。」と答えたら、「皿洗ってたの??」と言われたことが3回ぐらいある。
スーパーボール 安全ピンや竹串などを刺して、Tam-Tam(ドラ)などを擦る為に使用(現代音楽では今や当たり前になってきた特殊奏法)。それは、サスペンスドラマに似合う音がする。
スポンジ バチを置く時に音がしないように使用したり、wood block等の小物楽器を置く時の下に使用等、様々な場面で重宝しているもの。特に、波型で点で支えることの出来るスポンジは、楽器の音を止めないだけでなく、転がらないという利点もあり、かなりお勧めである。
セッティング表 コンサート(リサイタル)を行う場合に必ず必要となるもの。多くの楽器をステージにセットする場合には、ステー ジ全体図と楽器の詳細配置図と2通り作ると便利。譜面台も忘れずに。セッティングを数人に手伝ってもらう場合もあるので、製作する時はコピーをすることも 頭に入れ、出来るだけ鉛筆書きは避ける。
打楽器辞典 音楽之友社から出版されている本当の辞典。(網代啓介、岡田知之共著)。作曲家から「打楽器辞典にはこう書いてあったのですが、本当でしょうか?」などと質問をされるので、予習をしておかなければならない本。
チュ-ニングキー スネア、ティンパニ、コンガ、ボンゴ等の皮の張りを調整するもの。スネアは、どのメーカーのチューニングキーでもほとんど共通に使えるが、ソナーだけは違う形なので注意。
トラ エキストラの意。「今日は私『トラ』なの・・・。」
トライアングルビーター トライアングルを叩くもの。その他、アンティークシンバルを叩いたり、Tam-Tamを擦ったり。細いものから太いものまで揃っているJPC(ジャパンパーカッションセンター)のトライアングルビーターセットは持っていても損ではない。
ドンカマ メトロノーム音、クリック音のこと。スタジオなどの録音の場合、打楽器者はイヤフォンよりもヘッドフォンを使用 することが多い。ヘッドフォンで「ドンカマ」を聴きながら演奏する時、自分の叩いている生音も同時に聴くために片耳をずらすこともある。(その場合はドン カマが外にもれやすいので注意)
いくつかの違うサイズの鍋を並べるだけで、立派なセットの出来上がり。個人的には雪平鍋がおすすめ。クラシック音楽マガジン【CAMPANELLA】に雪平鍋を持った神田佳子が大画像で掲載される。
バミリ セッティングをした楽器の位置の印をつけること。通常はビニールテープで行うことが多い。さらに油性マジックとハサミも準備しておくことが望ましい。ソロのリサイタルの時は、カラフルなバミリのテープでかなりステージ上が華やかになる。「この楽器、バミってくれる?」
パーカス 中学、高校のブラスバンドではパーカッションのことをそう呼ぶこともあるようだが、プロのミュージシャンの間ではめったに聞かない言葉。同様に、トランペット奏者の前で「ペット」というと機嫌が悪くなる場合があるので注意。
ホイッスル 笛。(ここでは小さな笛のこと。)打楽器奏者は、時には、演奏しながら笛を吹くことも要求される。スライドホ イッスルの場合はスライドを上下させるため、手が必要なので、バチとの持ちかえ時間が必要。「ピッピッ・・・」というように持続的に吹く場合は、意外と高 級なものよりも安いもの(おもちゃや宴会用の笛等)の方が肺活量が少なくても良く鳴る場合が多い。クセナキスの「ペルセファッサ」は、サイレンホイッスル をくわえながら激しいパッセージを叩きまくるという作品だが、どうしてもよだれが出そうになるので、実はかなり格好悪い。他にはサンバホイッスル、バード ホイッスル等。
ミュート 主に膜質楽器の音色や音量を調整するために使用。素材、方法は様々(ハンカチ、ティッシュ、フェルト等)。ガム テープをくるくるっと小さくまるめてヘッドにペタっと貼る方法もある。布ガムテープは剥がしやすいので、音色などの微調節をする場合に貼る場所を簡単に移 動できるので便利。
ラッヘンマン 作曲家。「インテリア・」というソロ作品がある。あらゆる奏法が出てくるので、特殊 奏法を研究するにはもってこいの曲。(ボンゴをティンパニにかぶるようにセッテイングし、叩いた音をティンパニに反響させ、すかさずペダルを動かし、グ リッサンドさせてしまう等。)楽器の量が並外れて半端じゃないため、演奏されることが少ない。(ドイツ語のノーテーションのせいもあるか?)学生時代にや ることを勧める。